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No.1229: 2008年に承認された新薬

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月別表示: 2009年02月の記事 カテゴリー: まとめ記事

投稿者 Lakililac 投稿日時 2009/02/18 05:59:55

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2009年02月18日の日記の概要

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2008年1月から2009年1月までの13ヶ月間に新たに国内で承認された医療用医薬品についてまとめてみました。

.

2008年1月以降に承認された新薬

模試が終わって、夕方から寝て、早朝に起きることができました。

今日は少しだけ気分がハイなので、国試には出ないであろう、できたてほやほやな新薬についてまとめてみました。


「新薬」と言うことで、市販直後調査などの真っ最中だったりする、副作用があまり明らかでない、医師、患者、製薬企業、厚生労働省の期待と不安が入り交じった、HOTで魅力的な薬たちです。


新薬の一般名、承認時期に関する情報は、医薬品医療機器総合機構新薬の承認審査に関する情報を参考にしました。全部はとてもまとめきれなかったので、独断と偏見と知的好奇心の赴くままに調べてみました。しかし、繰り返しになりますが、国試には出ないと思います。とくに2008年後半以降の新薬については出題自体が無理でしょう。2008年10月に承認されたサリドマイドの新薬効とか、でないよね。

この記事に含まれる情報を医療目的に利用する場合または国試の勉強など重要な用途に利用する場合はご自身の責任で行ってください。typoの可能性や、薬効薬理などを調べる際に検索した先の記事の情報が正しくない可能性があります。

2008年1月承認

ブロナンセリン

薬効:非定型抗精神病薬

機序:SDA(DSAとも。本剤はDAに対する親和性がより強いため。)


ソラフェニブ

薬効:抗悪性腫瘍薬(腎臓癌)

機序:複数分子標的薬。VEGF(血管内皮細胞増殖因子)受容体と、腫瘍増殖に関与するPDGF(血小板由来増殖因子)受容体などのチロシンキナーゼを標的とする。


イブリツモマブ

薬効:悪性リンパ腫治療薬

機序:分子標的薬。MAB。


バレニクリン

薬効:禁煙補助薬

機序:ニコチン受容体の部分作動薬


2008年3月承認

ガルスルファーゼ

薬効:ムコ多糖症6型治療薬(希少疾病治療薬)

機序:酵素補充

備考:急を要し、代替薬がないため、緊急承認された。


2008年4月承認

アダリムマブ

薬効:抗リウマチ薬、乾癬治療薬

機序:完全ヒト型抗TNFαモノクローナル抗体


ジアゾキシド

薬効:抗インスリン血性低血糖症治療薬

機序:膵β細胞からのインスリン分泌を抑制する


スニチニブ

薬効:腎臓癌など

機序:複数分子標的薬。VEGF(血管内皮細胞増殖因子)受容体と、腫瘍増殖に関与するPDGF(血小板由来増殖因子)受容体などを標的とする。


2008年6月承認

ラルテグラビル

薬効:抗HIV薬

機序:HIV-1インテグラーゼ阻害薬


ペガプタニブ

薬効:黄斑変性治療薬(眼の薬)

機序:抗VEGFモノクローナル抗体薬VEGFを中和して血管新生を抑制する。


アダパレン

薬効:ニキビの薬

機序:レチノイン酸受容体に選択的に作用して、角化を抑制する。


ガニレリクス

薬効:早期排卵治療薬

機序:GnRH作働薬


サプロプテリン

薬効:高フェニルアラニン血症治療薬

機序:フェニルアラニン合成阻害


セツキシマブ

薬効:抗悪性腫瘍治療薬

機序:EGFRに対するヒト・マウスキメラ化モノクローナル抗体


リファブチン

薬効:非HIV感染者のMAC症にも使える

機序:リファマイシン系抗菌薬。

備考:MACはMycobacterium avium complexの略。非結核性抗酸菌症。リファマイシン系なのでリファンピシンと同様に薬物代謝酵素を誘導する。


2008年10月

ラモトリギン

薬効:抗てんかん薬


タフルプロスト

薬効:緑内障治療薬

機序:PGF2α誘導体


ベプリジルは心臓の薬

炭酸ランタン水和物はリンの吸着剤

ピルフェニドンは特発性肺線維症治療薬

サリドマイドは多発性骨髄腫の治療薬。薬害が問題になったが再評価されている。


2008年12月承認

マラビロク

薬効:CCR5指向性HIV-1感染症

機序:HIVのCCR5(ケモカイン受容体)への接着を阻害し、侵入を阻害する。希少疾病治療薬。


エトラビリン

薬効:抗HIV薬

機序:非核酸系逆転写酵素阻害型(NNRTI)の抗HIV薬


2009年1月

オマリズマブ

薬効:喘息治療薬

機序:IgEに直接結合し、アレルギー反応を抑制する。


ミノドロン酸水和物

薬効:骨粗鬆症治療薬

機序:経口ビスホスフォネート系


ナルフラフィン

薬効:止痒薬

機序:κ受容体作動薬。


ラニビズマブ

薬効:加齢黄斑変性症

機序:抗体でVEGF-Aを中和する。


ニロチニブ

薬効:慢性骨髄性白血病治療薬

機序:Bcr-Abl、KIT、PDGFRAを標的としたチロシンキナーゼの阻害薬

備考:イマチニブ耐性CMLに使用。


ダサチニブ

薬効:慢性骨髄性白血病治療薬

機序:イマチニブ(ニロチニブ)耐性CMLに使用。


終わりに

新薬の機序を調べるのって意外に楽しくて、このまま趣味になりそうです。

そういえば、2005年から2007年に承認された薬は国試にも普通に出てきそうですよね。


おまけ

承認申請中の薬の中に面白いものがありました。

直接的レニン阻害薬(アリスキレン)なんて、作用点が新しくて萌えますね。

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